大人気を呼んだ同題の美少女SFアニメのテレビシリーズをもとに、新作作画や追加作画を交えながら三部作に構成した劇場版の第2部。後藤圭二監督によるディレクターズ・カット版。惑星アウレーの労働者の側に立つエクレール。その結果、宇宙惑星連合の実質的支配階級ノーブルズとその機関“政府総局”に楯突く形になったエクレールとリュミエールは、GOTTの登録を抹消された! 追われる立場になったエクレールたち。二人の抹殺命令を受けた粛清部隊チーム2たちをかわしながら、彼女たちはGOTTの本部へと乗り込む。そこに待つものは!? テレビシリーズ第12話から第18話あたりまでのエピソードを再構成。テレビシリーズ中盤のハイテンションなパートを大筋にしながら、主人公たちにからむ強烈な意外性の部分をクライマックスに設定。深遠なSF世界観を新作部分の効果で、より明快に伝えようとしている。
2002年から放映された美少女SFアニメの人気テレビシリーズ全24話をもとに、新作作画や物語の組み換えを交えながら三部作に構成した劇場版の第1部。テレビ版も担当し、原作者の一人でもある後藤圭二監督によるディレクターズ・カット版となっている。地球人が外宇宙にその文明を広げた遠い未来。人類は宇宙惑星連合を成立させていた。だが惑星国家間の経済紛争は絶えず、その衝突は時に有事にも発展する。そんな問題を実力で解決するのは、銀河通商関税機構“GOTT”に所属する“ES”メンバーと呼ばれる超能力エージェントたちだった。その中の二人、普段は同機関の受付嬢を装うエクレールとリュミエールの美少女コンビは、本来のESメンバーとして、今度の任務に赴くが……。テレビシリーズの第1~11話あたりをベースに再構成。二人の主人公ヒロインのうち、特にエクレールのスーパーレディぶりを強く打ち出す仕上げになっている。中盤には、インターミッション的な仕様で、映画のメインストーリーから外れたテレビ版の名場面集なども紹介し、ファンサービスにつとめている。
練りこまれたSF設定と豊富なメディアミックス展開で反響を呼んだ美少女SFアニメのテレビシリーズを、新作作画や追加作画を交えながら三部作に構成した劇場版の完結編。後藤圭二監督自身によるディレクターズ・カット版である。新たな姿で復活したエクレールとリュミエールは、前線に帰還。かつての二人の姿を模して謀略を図っていた同じESメンバー、アールヴとその相棒ドヴェルグと対峙する。やがて銀河では、全高6000km近くの超大型宇宙船デュカリオンが暴走をはじめようとしていた。その裏に潜む、この事件を演出しようとする男の意図とは!? 集合したESメンバーたちの最後の戦いが始まる。テレビシリーズ第18~19話あたりから最終回までの物語を再構成。意外な人間関係など物語の真相に迫るクライマックスを大画面に置換し、テレビシリーズより多い情報でリュミエールの過去を語る新作作画部分なども印象的といえる。