「壊れていても構いません」 雑然とした下町で、廃品回収業を営むGUMI、初音ミク、巡音ルカ、鏡音リンの4人。 軽トラに乗って、間抜けなアナウンスをスピーカーで流しながら、壊れたテレビやパソコンなどを回収している。 雑居ビルの一角にリサイクルショップという名目でオフィスを構えているが、ほとんどがガラクタに値札を貼って並べただけの倉庫のような様相。そんな4人のもとに、いつしか個人では処理しきれないガラクタの依頼が舞い込むようになり、ひょんなことから遺棄物がGUMI達のもとに渡ってくる。 一方、都市中央では環境美化組織が発足し、美しい街の再開発と銘打って下町の一掃作戦が始まろうとしていた。徐々に脅かされていく下町の生活に、反発するGUMI達だったが。政府や美化組織それぞれの思惑が渦巻くなか、「ごみ山で危険生物が見つかった」という緊急ニュースが流れ、下町もろとも更地に一掃する「ごみ山美化作戦」の強行突破が急遽はじまる。