『緑山高校 甲子園編』のタイトルで1989年から1990年にかけてOVAがリリースされた。全10巻。OVAの1 - 4話を再編集した劇場版も1990年に公開された。1986年より発売された『湘南爆走族』のOVAがレンタルビデオを中心に大ヒットした経緯から、『ビー・バップ・ハイスクール』など同種の青年誌の漫画がレンタルビデオ店向けを念頭に盛んにOVA化されていた経緯があるが、その中でもこの『緑山高校』は、集中線と効果線を多用した当時のアニメとしては異様な作画、一見スポコン風ながら打線が爆発して甲子園が炎上(文字通りの意味で)するような破天荒な展開、千葉繁をはじめとする豪華声優陣の怪演などからカルト的人気を博し、読売テレビの『アニメだいすき!』でも1990年より地上波放映された。 1995年よりNHK BS2の「衛星アニメ劇場」でOVA版を再編集して放映された。全20話。「衛星アニメ劇場」版では、OVA版のED『遅れて来た勇者たち』(野澤恵)に代わり、OVA版の劇伴を担当した片倉三起也の主宰するALI PROJECTの「ストロベリーパイをお食べ」がテーマソングに採用され、さらにカルト性を増した。 2006年12月6日にはOVAと劇場版を完全収録し、サウンドトラックCDを同梱したDVD-BOXが限定販売された。2015年11月11日にはBCリーグの福島ホープスとのコラボレーションコミックを収録したBlu-ray版が販売された。 2015年より「OVA版」のオンライン配信を開始。それとは別に、2021年より「衛星アニメ劇場版」のオンライン配信も開始された。
80年代に集英社「週刊ヤングジャンプ」で伝説的な人気を集めた野球漫画を原作にした劇場用アニメーション作品。夏の甲子園大会、福島地区予選で全員一年生チームが地区予選を勝ち抜くという珍事が起きた。破天荒なナインたちが集まる私立緑山高校野球部。ナインたちにやる気があるのか、実力があるのかよくわからないが、野球の試合になるとすごい。超ど級のスーパーど根性プレーはいつのまにか、観る物の心を熱くしてくれる。私立緑山高校野球部は、福島予選を勝ち抜くことができるのか。本作の監督・脚本は、『鎧伝サムライトルーパー』『新機動戦記ガンダムW』などを手掛ける池田成が担当している。