ある時、最古の神竜が人間に討たれた。 悠久の時を生き、神々すらひれ伏す絶大な力を持つその竜は、孤独と共に己の死を受け入れた。 しかし、次に気がついた時、竜は辺境の村人ドランとして第二の生を受けていた。 人間として竜よりずっと短い生を生きることになった彼は、畑仕事に精を出し、食を得るために動物を狩る……。 質素ながらも温かい村での生活に、ドランの心は竜生では味わえなかったささやかな喜びで満たされていく。 しかし、そんなある日、沼地の調査に出かけたドランの前に、セリナと名乗る半身半蛇のラミアが現れた。 伴侶を探して旅をしている彼女は、ラミアなのに人間を誘惑するのが苦手だという。 人と魔物、相容れぬ存在ながらも次第に心を通わせていく二人。 だが、二人の前には様々な外敵が現れて――!? 辺境から始まる、元最強最古の竜の“生き直し”ファンタジー!
世田谷生まれの専業主婦ニコ、二十代。パートナーはアンダーグラウンド出身のミュージシャンのミコト。二人は各々小さくも大変な日々を暮らしていた。 ミコトは真面目で熱心で才能もあるが不器用で仕事に追われ家にも帰れず、ニコは小さい子供を一人で育て孤独な日々。 ある日ニコは家のリビングで「じゅうじろのあくま」を召喚してしまう。ニコは自分の魂と引き換えに、ミコトに音楽の才能を与えてもらう。 そこからのミコトの音楽の仕事は順調になり家にも帰れ親子で過ごせる幸せが続いた。そんな時あくまがニコの魂を回収に来る。 ニコは悪魔の代打ちとしての伝説的ラッパーと自らの魂と家族の幸せを取り戻すために音楽勝負(ミュージックバトル)を決意するのだった。そんなおはなし。